ミニテニスの概要と単元の構想(豊田誠一郎)

公開日: 2016年1月31日日曜日


ミニテニスのコートと基本的なルールは,以下の通りである。
 なお,最大の課題である用具の問題は,次の用具を使用することで解決すると考えている。

 
 一般的なジュニア用ラケットは6000円以上することが多いが,このラケットだと三分の一以下の価格で同等の打感を得ることができる。なお,柄の部分が短く打面も広いため,子どもにも扱いやすいのが特徴である。ボールは,直径12〜15㎝のビニール製のものを使用する。心地いい打感が,大人でも癖になるほどの素晴らしいボールである。

 このボールを使用して,「ワンバウンドのボールを返球する」というルールを設定することで,学習のスタート場面から「ラリーの継続」が期待できる。今もっている力で攻守一体ネット型の特性にふれ,楽しみながら繰り返してかかわることができるようになると考える。そして,「用具を介してワンバウンドのボールを返球する」ことは,次のような動きを生むだろう。

○(スマッシュゲームよりもボールへの距離をとり)横打ちからの投動作で返球する
○(素手で返球するスマッシュゲームと違って)バックハンドで返球する

 ミニテニスは,どの子も用具を操作しボールを必ず打つことができ,中学校以降に学んでいくテニス及び卓球,バッティングの際の捻転の動きなどにつながる横打ちからの投動作,バックハンドで返球する動きを身に付けることができるゲームである。

 そのミニテニスを学んでいく際,子どもの思考は「困ったことなどの意見を出し,さらに楽しくゲームできるルールと場を創り上げる」→「ゲーム自体を純粋に楽しめるようになると,勝つための作戦を考え始める」→「作戦が失敗しやすのは,技能に起因している場合が多いことに気付く」という流れをたどると考える。そのような思考に寄り添って,「ルールの工夫及び場づくり」→「作戦の工夫」→「技能の向上」という流れで単元を構想していく。自分及び仲間の躓きに向き合わせ,切実感のある課題設定へ誘っていくような単元を構想していきたい。
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