【1年:鬼遊び】1_波乱の単元びらき①

公開日: 2025年11月21日金曜日

 体育科の西です。


今回は単元導入、子どもたちとゲームの出合いについてお話しします。

本校体育科では、単元導入時に使用する用具で遊んだり、実際のゲームの様子を動画で見てイメージをもたせたりしています。緩やかな導入、という言葉が自分の中ではしっくりきています。


 1年生の子どもたちとは「ねことねずみ」「ことりおに」「全員氷おに」に取り組みました。
ねことねずみは「しっかり聞き、正しく判断して動く力」
ことりおには「先頭をうまくかわす力」
が求められます。
 ねことねずみでは頭がごっつんこしたり、両方とも逃げたりしながらも、楽しく取り組んでいる姿が見られました。
 ことりおにでは、先頭の子の横をぬけようとはするものの、ぐるぐる回って時間切れ。という姿も見られました。ここでは相手の動きを見ながら左右に動いて隙を狙っている子の動きを取り上げ、よく見るように伝えました。
C:あっちいったりこっちいったりしている!
C:めっちゃ見てる…こわ。
など、子どもたちは口々に見つけたことを呟き、早速自分たちで実践していました。


全員氷おには、氷おにと少し違い、捕まえた鬼も凍ってしまうというルールです。
鬼は鬼、逃げは逃げにタッチされることで復活できます。
はじめこそルールに戸惑っていた子どもたちでしたが、慣れてくるとタッチすることをたのしむ様子が見られました。

この時間の終末、チームごとの振り返りの時間でうまくいった動きや次に試してみたいことを話す場面では以下のような様子が見られました。

【地面にコート図】

 体育館が使えずに運動場での時間だったのですが、書いては消し…が気軽に自由にできる地面という環境が結果的に良かったのだと思います。地面にコート図をかき、チームの友達に考えを伝えようとする姿がありました。
さゆり:ここに鬼がいるとするでしょ、これが逃げね。そしたらさ
え り:私はね…(手で一旦コート図を全て消し、書き直す)

地面にお絵かきは、今までたくさん経験しているため、ツールとして子どもたちの引き出しにあったのでしょう。使えと言わずとも、コート図を使う1年生の姿に感心してしまいました。


【実際のコートでお試し】
 このチームは、実際のコートで次にしてみたい動きを試していました。これも、コートで試しておいてと伝えてはいませんが、気づいたらコートで走り回っていました。
(ちなみに、このチームの女の子は私が見に来るまでは「男の子たちがふざけている」と思っていたそうです。これは1年生ならではの伝え方の不器用さなのかぎこちなさなのかなと思います。)
「まんまるケイドロ」を先行で他学級で取り組んでいたため、コートをそのまま使用し、まんまるについては触れず、自由に動いていいと伝えていました。
 しかし、このチームは、まんまるを利用して「ぐるぐる作戦(まるの周りをぐるぐるまわるとつかまらないよ、きっと!)」を考えていました。
 

このように、運動の特性に親しませていくこともですが、自分の意見を伝える表現方法を耕す時間でもあったなと自分自身振り返っています。興味深い時間となりました。



さて、いよいよゲームに出合う子どもたち。波乱の幕開けです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
体育科  西 沙織 


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