ボンバーの秘密

公開日: 2017年1月13日金曜日

 ボンバーゲームとは簡単に言うとネットを挟んでボールを投げ合うゲームなのですが、子どもたちにとってこのボンバーゲームが楽しくてたまらないのは、攻撃が単発で終わらず、ラリーが続くことにあります。一瞬、「捕れないかも!」と思ったボールでも必死で追えば地面すれすれで捕球できることがあるので、攻め側も守り側もハラハラドキドキの攻防が展開していきます。
 このように1年生でも簡単に捕球できるのは、使用しているボールに秘密があります。このボールは、ビニール袋(トイレでよく使用するもの。商品によって厚さが違いますが、厚めのものがいいです。)の中に新聞紙などを詰めて結び、袋下の左右の端を中央に寄せてテープで貼っただけのものです。見た目が爆弾みたいなのでボンバーと呼んでいます。ボンバーゲームのネーミングはこれから来ました。このボンバーは重量が軽いので、同程度の大きさのボールと比べると落下速度が遅く、ふわっとした感じで落ちていきます。また、表面がボールのようにツルッとしていないので片手でもつかむことができます。開発初期は、中に新聞紙をくしゃくしゃっと丸めたものを入れて使用していました。メリットとしては、新聞の量を調整すれば飛距離が変わるので、子どもの能力に合わせて中身を重くし、広範囲をアグレッシブに動くように仕向けていくことができます。デメリットとしては、使っているうちに新聞紙が押しつぶされてしまうので、落下速度が速くなったり、変則的な飛び方をしたりするようになります。
 そこで、最近では、中に緩衝材を入れることにしました。緩衝材は一度潰されてもある程度元の形に戻ってくれるので、ボールの形を維持することができます。私が使用しているエコマザー(M)という緩衝材は袋に入っていますので、その袋ごとビニール袋に入れて使用します。そうすると、外の袋が破れても、中の緩衝材が飛び散ることがありません。ボンバーを作成する際には、ビニール袋に緩衝材を入れた後、竹串で40カ所程度穴を開けます。こうすることで空気の出入りができるようになり、強く握っても破裂せず、潰れてもすぐに空気を含むことができるようになります。穴を開けないボンバーだと、子どもたちが捕球するときに弾いてしまうことが多いのですが、穴を開けたボンバーだと驚くほど捕球しやすくなります。
 さて、これまではボンバーの捕球のしやすさを中心に書いてきましたが、このボンバーが優れているのは、子どもたちが投動作を身につける際に効果を発揮する点にあります。次回は、そのことについて書きたいと思います。
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