ミニテニスの授業記録(第3時)(豊田誠一郎)

公開日: 2016年2月5日金曜日

ルール,場の工夫
◯ ルールや場について,困ったことなどの意見を出し,楽しくゲームができるルールと場を全員で創り上げる
 
 次に多かった困り事が,「サーブの位置」についてだった。スマッシュゲームにおけるサーブの位置は,バトミントンコートの前の緑のライン(2m)としていた。そのため子どもたちは,自然とその緑ラインからサーブを始めていた。ただし,ルールとして確定していたわけではなかったので,それよりも前から打つ人が出てきて,困り事となったのだ。







 そこで,そのような困り事を基に,次のような課題を設定した。

 スマッシュゲームと同じように,前の緑ラインからのサーブでいいですか?
 
 子どもたちの反応は意外だった。ほぼ全員が「前の緑ラインでいい」というのだ。理由を尋ねてみると,「サーブは下から打つのが前提なので,それを守れば強いサーブにならないから」「それより下げてしまうと,ゴムを越えなくてミスすることが多かったから」などと。子どもたちの困り事は,2mという位置が近すぎることではなく,サーブの位置が曖昧になっていることだったのだ。

 その後,実際に試させた。子どもたちが「納得」した通り,「確かにサーブの位置は,前の緑ラインでいい」ようであった。「下から打つことを守ると,強いサーブにならないから大丈夫」「この位置だったら,サーブミスも少ない」などと,「対話」によって「納得」したことを「実感」する子どもたちの姿が見られた。

 ただし,「回転をかけてサーブを打つ人がいて取りにくいので,遠くにした方がよい」という新たな困り事がでてきた。それに対しては「回転をかけないようにしてサーブを打つと,そのままの位置でもよいのではないか」という意見により,「サーブの時は,回転をかけずに下から打つ」というルールを追加し,サーブの位置はそのままとした。

 そのような「対話」の中で追加及び修正,再確認したルールは,以下の通りである。

○ サーブ位置は,緑の前のライン(2m
○ サーブの時は,回転をかけずに,ワンバウンドして下から打つ
○ 得点毎に,サーブ権が入れ替わる。
○ ゴムに触れたらアウト(2本のゴムの間は,ボールが通過しないくらいの広さにする)
○ 1セット目:男子対男子,2セット目:女子対女子,3セット目:得点毎に入れ替わる
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