【1年:鬼遊び】2_波乱の単元びらき②

公開日: 2025年11月23日日曜日

体育科の西です。

いよいよ、ゲームとの出合いです。
ルールを子どもたちと確認し、とりあえずゲームをしてみることにしました。

すると、子どもたちは様々に「困ったこと」を語り出しました。


じゅん:逃げが集まっていて、私がタッチして、ゆうとくんがもう一人にタッチしたら、それはあり?

C C:あり!

かおる:こけて起きあがろうとしたのにタッチ

C C:ダメー  それはだめ

T:そうだね、転んで起き上がるまで待っているのも、なんか嫌だからやめようか。

C:何秒か待ってあげたらいいんじゃない。

そうと:自分が捕まりたくないからまるに入って…

C:うそ?

C:あー、たまに(休み時間にしている)氷おにでしている人いる。

CC:それだめだよ!

T:まんまるに入れる人はどんな人?

CC:捕まった人!

C:うそはだめでしょ

T:これはルール違反だね


このように、ルールの曖昧さを調整しなければならない困り事と、そもそもルールを守ってくれない困り事の両方が表出してきました。

同じルールでも状況が違うといいか悪いかを判断できなかったり、ダメとわかっていてルールを守らなかったり…

夢中になっているからこその姿だとは思いますが、態度面を指導することは体育のもつ教科の特性だなと感じました。



子どもたちから出た意見と、私が子どもたちを見取った中で改めて確認したいことを子どもたちと共有していきました。


・転んだ人をタッチしない、起き上がるのを待たない

・ブザーと同時にタッチはOK。もめた時はじゃんけんかどちらかが譲る

・お助けされた人が外に出ていないのにタッチしてはいけない

・タッチする時には「タッチ」と大きな声で言う

・鬼はタッチしたらまんまるに入るまで連れて行く

・タッチしたら、まんまるに連れて行くまでは鬼も捕まった人も何もできない。逃げの仲間もお助けできない。


さらに、ルールを守らないとみんながたのしくゲームができないことを確認しました。



対戦チームを変え、今度はルールを守りゲームができた上で、子どもの振り返りを紹介しました。

T:じろうくんがさ、体育日記で「逃げながら、助けられるようになりたいな」って書いていたんです。

C:あー、走りながら、タッチタッチタッチ。って。

T:今みんな、お助けしながら逃げるって、できてる?

CC:できてるー!

T:え、でも全滅のチームけっこういるよ?それってお助けできなくてみんな捕まっちゃったんじゃないの?

CC:あー、確かに。

C:もうちょっといけるかも。

T:頑張っているけど、お助け成功していないってことだよね。

あらし:目の前に鬼がいたらさ…

T:あーそうだよね。逃げるのもお助けもできるようになったらもっとパワーアップできそうだよね。

C:そして8点をとる!



その後、チームでゲーム中に逃げたいのに上手くいかないときや、助けたいんだけど行けないときを振り返らせていきました。

いくみ:にげてたとき、鬼が集まってくる

CC:それ、はさみうちだね

T:なるほど、たしかに困るね。さっきのあらしくんのも書いておこう。

じろう:あのさ、回ろうとした時に鬼がいたら…

(その後、モデリングで確認。助けられてもすぐにタッチされちゃう。ということを言いたかったようです)

じゅん:お助けしようとした時に鬼さんがきて、タッチされて私が入っちゃう。

T:逆にタッチされちゃうってことね。


このように、単元の方向づけと、逃げ・お助けに関して今困っていることを出したところで学習を終えました。




勝敗を決める点数が「まんまるの中に最後に残っていた人数」としているため、

8点を取る→全滅させる

逃げもお助けも頑張る→0点に近づける

という立場の違いがあり、考えにくさがあるかもしれないと感じました。

(ただ、他クラスで「何人助けた」を点数化した時は、点数を数えるのにかなりの時間を要してしまいました。)

たくさん捕まえて点数を取ると同時に、逃げ切ることや助けることに価値を感じていけるような単元になればと思っています。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

体育科   西 沙織



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