6年 ネット型 ブロックバレーボール【第1時,第2時】
公開日: 2023年5月24日水曜日
体育科の西です。
6年生と一緒に,ブロックバレーボール(ネット型)の学習をしています。
今回は第1時,第2時の子ども達の様子を紹介します。
第1時は,子ども達がゲームに親しむことと,ルールの確認,調整をしていきました。
(ルール,場づくりなど,詳しい内容は「教材編」をご覧ください)
サーブの仕方や,コート,ブロックラインの確認,ローテーションの仕方などを丁寧に行っていきました。
第1時では,ブロックボードを出さずに試合をしてみました。
↓
※ 写真がブレていて申し訳ありません。
写真左側,黄緑5の子どものように,構えが遅くてアタックのボールが通り抜けていってしまう様子が見られました。
1時間の振り返りの中では,以下のようにブロックについての意見が多く出ました。ブロックしたら1点という魅力的なルールにもかかわらず,なかなかブロックがうまくいかないことに,困っている様子を見取りました。
・相手からのアタックについていけなかった。
・ブロックマンの人数を増やしたい。
・ブロックマンの範囲が狭いから,広くしてほしい
という意見が出されました。
また,アタックに関しては
・後ろの人がキャッチしちゃっている(高いボール)
・奥の方にアタックしている人が多い
という意見が出されていました。
ゆうかさんは「アタックに至るまでの道のりが長い」と発言しました。
キャッチバレーの特性上,ボールをキャッチしてからどこに投げるか考えるという状況がどこのチームも見られていました。
ゆうかさんは自コートにボールが来てから相手コートに返球するまでの時間が長いことを「道のりが長い」と表現していたのです。
第2時
前時の体育日記(毎時間,振り返りを学習支援アプリで記述させ,提出させているもの)において,あみさんがブロックについての記述をしていたので,それを取り上げ,授業をスタートしました。
T あみさんの振り返りで「ブロックを強くしてほしい」という意見があったので,考えてきました。(ブロックボードを取り出す)ジャーン。
C おー。
T これ(板)で,当てたら1点。
C えー。
りく ゲームバランスの崩壊ですね。
しょう 最強やん!
「ブロックをもっと強くしたい」という子どもたちの思いから「ブロックボード」と出合わせたことで,子どもたちには「最強アイテム」として受け入れられたようでした。
その後,ブロックボードを使用し,ゲームに取り組みました
黄緑チームはサーブのボールをコートの後方でつなぎ,返球していました。下からボールを打っているため,コート外に出てしまうことが多くあります。
その他のチームも,コートの後方からボールを返球してネットに引っかかったり,打ち方がうまくいかずコート外に出てしまう様子が多く見られました。
ゆうか ボールをアタックする時,触ることはできるんだけど,ボールが柔らかいのもあってコートから出ちゃうから,力の加減を,どんぐらいがいいなっていうのをわかるために,アタックの練習をした方がいいと思います。
T まず,3で返らないっていうそもそもの悩みがゆうかさんだけど,みんなはどうだった?
C そうだった。
T コート外だけ?
C ネットに引っかかっていた。
C 下にいってしまう。
C あー。
T アタックが問題って感じているところが結構あるんだね。どうしたらいいか,少し考えてみる?
まゆ ネットにひっかかっちゃったりするから,2の人が高く上げてあげたらいい。
この後,「2の人が高くあげて3が打つ」を試合の中で試していきました。
T ためしてみた?
じん 上げすぎた。相手チームがあげすぎてました。
T その結果どうだった?
じん 向こう側に飛んでいっちゃった。
T ゆうかちゃんのところはどうだった?
ゆうか うーん。うまくなかったです。
T 他に何か解決策あった?
まさし 落下地点
T どういうこと?
まさし 下から打って,ねらって
ゆうか 下だったら相手が取りやすいボールになっちゃうから,ボールのスピードが速かったり,高さが低かったりした方がいいなぁと思います。
T どうだろう,ゆうかさんの意見に対して
しゅん 下からだと,上にいっちゃって,自分のコートから出なくなっちゃう
アタックに対して困りをもつ子どもが多く,「そもそもブロックができるところまで辿り着いていない」という状況でした。
私は,子どもたちがアタックがうまくいかない原因として,子どもたちのゲームの様子から「コートの後方でアタックを打っている」ことが大きいと見取りました。また,コートの中の自分の位置にまで気にしていない様子も見取りました。
次時はこの状況を基に,授業を組み立てていこうと思います。
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