【6年表現①】ホンモノとの出合い
公開日: 2024年6月26日水曜日
サッカーやバレーボールと違い、表現運動は子どもたちの中で馴染みのない運動領域です。しいて言うと、リズムダンスや現代的なリズムのダンス、くらいでしょうか。
そこで、バレエ経験者の方をお招きし、単元開きを行いました。
ねらいは2つ。
① ホンモノに触れることで、あこがれを抱く
② 経験者の方と一緒に表現することで、表現運動への抵抗をなくす
まずは、経験者の方に実際に踊っていただきました。
悩んだ時にいろんなことを乗り越えた自分を信じて前に進んでいこうというメッセージ
挫けた時にこの曲を思い出してほしいなあ
という「思い」をこめ、制作されたようです。
子どもたちは見入っている様子。
どうだった?
と、尋ねると
C:手がこんな(なみなみ〜な感じ)
C:靴履いてるのにどたどた音がしなかった
C:ビヨーンって。(飛ぶ時)
T:メッセージは伝わった?
C:最後にこんな動きがあって、突き進んでいく感じがしました。
りの:上を見て進んで行こうという感じで作ったんだよ。
このように、言葉を発しなくてもメッセージは伝わることを共有した後、実際にりのさんと言葉を使わず遊んでいきました。
その1 エアー大縄跳び
1本の大縄を私が取り出し(あるつもり、です)りのさんと回し始めます。
すると、子どもたちは
「あー!」
と言いながら、はじめは照れ臭さがあったものの、本当に縄があるかのようにタイミングを測りながら飛び込んできました。八の字跳びだったり、何人かで飛んだり。
その2 ぞうさん
低学年の表現でよく題材として扱われるゾウさん。
特徴的な鼻や耳を表す子もいましたが、複数人でゾウの大きな体を表現しようとしていた子が多かったです。
その後、ゾウさんが嬉しい、悲しい、怒った、喧嘩した、と教師が感情や行動の指示を出し、それに合わせて動いていきました。
嬉しい時はスキップしたり鼻に見立てた手が上を向いたり、怒った時は足をドタバタ。
喧嘩したら鼻(手)同士で戦う様子を表していました。
↑これは対の動きと言われる、動きの要素です。
「見たことないからわかんない」
という現実派な子どもたちもいましたが、イメージをして、体で動いて見ることが大切だということを話していきました。
その3 「明るい子」「強い子」「考える子」
いよいよ題材に迫っていきます。
T:明る子のイメージって、どんな感じ?
C:元気、ハッピー、前向き
T:そんな感じで動いてみようか。
この子どもたちは、明るいを「花」で表現していました。
花の色は明るい色がたくさんあるから、だそうです。
モデリングの途中に、周りを手を繋いで回る子どもたちの手が離れてしまう場面がありました。
「途切れ途切れになると、だんだん形が変わっていったから、何か始まるのかと思った。」と見ている子が呟きました。これはストーリーの変化のきっかけに繋がりそうです。
他にも肩を組んでスキップする子どもたちも。
ものすごくスピードが速かったので、何か関係あるのか聞いてみると、
「前向きっていうのだから速くしたのかもしれない」
この発言は、頭から表現していくのではなく、やってみることでイメージが出てくる印象を受けました。
続いて「強い子」。附小の強い子は粘り強い、健康のイメージ。
悪に勝つ。の動き。
右側は悪。左側はそれにやられるけど、その後立ち上がり、負けないぞってことを表現しているそうです。これは対の動きになっています。
これは手を繋いで、小さ区なったところから手を広げていっています。
信頼して団結することを表現しているそうです。
どのチームも、表したいイメージと動きを繋げて考えていることがわかりました。
「考える子」は…とても難しそうでした。
冷静に考える、喧嘩をとめるなどのイメージが出てきましたが、そこから動きにするのが難しかったようです。
明るい、強いは形容詞なのに対し、考えるは動詞なので、動きで表してみるとどうしても真似になってしまうのでは、と推測しています。
最後に主題を設定していきました。
T:今年附属小が150周年ですよね。
C:まさかね、劇とか?
T:OBの人たちに、今私たちが考えている校訓のイメージはこうですっていうのを作品に残そうと思います。
ここで、今度は集団の動きのある作品を見てみることにしました。
わざと動きをずらしている(タイミング)
ばらばらな動きをしている
列が変わっている(一列、二列、ばらばら)
でも。連携している
自分達が表現をしてみてから作品をみることで、視点をもってみることができました。
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