ベストキックゲーム 1時間目
公開日: 2026年7月6日月曜日
こんにちは。本校2年目になりました、体育科の冨永です。本年度は1年生を担任しています。初の1年生担任ということで不安なこともありましたが、子どもたちと一緒に授業をたのしみながら日々過ごしているところです。
さて、子どもたちは休み時間になると外でよく遊んでいます。幼稚園の先生に昨年度(幼稚園で)の運動経験を聞いたところ、様々な鬼ごっこやドッジボール等をよくしていたとおっしゃっていました。一方、ドッジボールで投げるやよける(かわす)動きは経験してきていますが、蹴るや飛んでくるボールのコースに入ることはあまり経験していないとのことでした。また、近年は「時間・空間・仲間」の減少により、日常的にボールに触れる機会そのものが少なくなっています。特に、ボールを思い切り蹴ったり、ねらったところへ蹴ったりする経験は多くありません。
体育科では、低学年のゲーム領域で「力強く蹴ること」や「ねらったところへ緩やかに蹴ること」が求められています。しかし実際には、固定された的を意識しすぎることで、
○ 思い切り蹴ることができない
○ 強さや方向を調整して蹴ることが難しい
○ 動いているボールを止める経験が少ない
といった課題があります。そのため、中学年以降のゴール型ゲームでは、戦術を楽しむ前にボール操作そのものが難しく、偶然蹴れたボールを追いかけるだけのゲームになってしまうことも少なくありません。
一方で、目の前の子どもたちは、体つくりの運動遊びの単元を見ていると、
○ 新しい遊びを自分たちで考えることが好き
○ 友達と相談しながら遊び方を変えていくことを楽しんでいる
というよさも見られます。そんな子どもたちだからこそ、教師がゲームを与えるのではなく、子どもたちと一緒にゲームをつくるところから単元を始めたいと考えました。
そこで取り組むことにしたのが、「ベストキックゲーム」です。
この教材では、子どもたちがパックに親しみながら、
① 強く蹴るゲーム
② ねらって蹴るゲーム
③ 相手をかわしてゾーンへ蹴るゲーム
という三つのゲームをつくり学習を進めていきます。
そのため、1時間目は下記の写真のような環境をデザインしました。すると子どもたちは、様々なゲームを考え始めました。的に当てる、ゾーンの上に止める、守備をつける、パスをつなぐ、当たらないようによける等、これまでの経験を生かしながら考えていました。
そこで、黒いマルチゾーンのところで盛り上がっていた青チームを取り上げ、考えたゲームを紹介してもらいました。
T「青チームのゲーム紹介してもらっていい」
C1「黒いところに1人立って、僕たち3人が蹴るので立った人はよける」
C2「それで、黒のところでとまったら勝ち」
C「あ~」「いっしょ」「それやってた」「え、やってみたいそれ」
T「他のチームも確かに結構やっていたよね」
C3「よける人いる?」
T「C3が言いたいことわかる?近くの人とどんなことが言いたいのか話してみて」
C4「よける人はいらない。だって、意味ないんだもん。」
C5「でもよけるの楽しいじゃん」
C6「たしかに、ドッジボールみたい」
C4「けど、このゲームにはいらないんじゃない?」
上記のような話をしながら、少しずつゲームをつくっていきました。また、別の場所の緑の人工芝ゾーンでは盛り上がっていた黄色チームを取り上げました。
C7「一人が守備で止めたりじゃましたりする人で、蹴る人はシュートして入れる」
C8「そう。それで、緑から出たり、別のところに外れていったりしたら得点にならない」
C「お~」「たのしそう」「にてる」「やってみよう」
T「ちょっと黄色チームやってみて」
C「なんかさっきのより難しそう」「レベル上がったね」
子どもたちは、夢中になって黄色チームや青チームの考えたゲームをしていました。しかし、最初やっていた的あてはほとんどの子どもたちが取り組んでいませんでした。次の時間は、少し的あての場所に改良を加え、子どもたちとゲームをつくり、先ほど子どもたちが考えたゲームのルールを確認していきたいと思います。



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